ラベルシールの品質について

ラベルシールに使用される紙は概ねタック紙と呼ばれる種類のもので、表面のデザインが施された表面基材と貼り付けるための粘着剤、シールの台紙で使用したあとに廃棄される剥離紙の3層に分かれています。このうち、剥離紙は粘着剤がきれいにはがせる種類であれば何を使用しても良いので省略します。表面基材に関してはラベルシールの顔となる部分ですので商品のイメージを損なわないものが必要とされますし、粘着剤に関しても剥がれやすいものでは使い物にならないうえ商品の封に使用するものであれば剥がれにくいものだと却って商品が開けづらくなります。そのため、この2つに関しては用途に合わせて厳選して選んでください。

使用目的に合わせる表面基材

表面基材として使用される素材には主に紙素材とフィルム素材の2種類に分けられます。
紙素材を使用する利点としては紙の種類ごとに表情があり、デザインの一部として活用できる点が挙げられます。和菓子の包みのラベルシールにするために和のテイストが醸し出された和紙を使用したり、手作り感を出すためにクラフト紙の素朴な風合いを使用するなどです。また、印刷だけでなく箔押しやエンボス加工といった様々な加工によって工夫を凝らすことができるので印刷面のデザインに幅が出ます。ただし強度的にあまり強くありませんので貼り直しは効かないことを覚えておきましょう。貼り直しができないので袋物の封に使用するといった使い方もできます。
フィルム素材は丈夫で擦れに強く、表面ラベルシールなど剥がれてはいけないところに利用できますが、紙に使用できる加工ができません。印刷面も無機質に見えますので紙より表情に乏しく、コストの面でも紙より高くなります。ただし紙のように敗れることがないという点は商品の包装を閉じるのに便利です。

用途に合わせた粘着剤

粘着剤も使用目的に合わせて選ぶことができます。普段ラベルシールとして用いられているのは一般粘着または強粘着と呼ばれる粘着剤です。袋を閉じる場合、また再利用できるようにするのであれば、剥がしやすい弱粘着やしっかり晴れて綺麗にはがせる強粘再剥離と呼ばれる粘着剤を使用します。
また、特殊な用途に用いられる粘着剤としては、冷蔵用や氷点下でも凍結しない冷凍用、冷蔵用でもデコボコした面に貼ることができるハム用という使用法が限定されているものもあります。
フィルム製表面基材に強粘再剥離の粘着剤を使用して何度も袋の口を閉じるのに利用可能にするなど、組み合わせによって様々な使用方法が考えられます。

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